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2007.05.25

自分自身をデザインする

科学技術が隆盛を極める今日、人材の「科学離れ」が起こっているという。
最近、数名のノーベル賞受賞者の話に接する機会に恵まれたが、幾つかの共通する視点がある。それは、「科学とは人間理解のための手段」であるということだった。

私達はどこから来てどこへ行くのか?

これはゴーギャンが絵のテーマとして取り上げ、古代からの哲学者が探求し、末期のアルツハイマー病の患者が口にする問いである。
利根川博士は、人間の形態的特質は脳にあると考え、脳を「知らないことを知ろうとする装置」であると捉え、これを突き詰める手法の一つが科学であると述べる。
また、科学によって真理を知ることは自然を理解し人間を理解することであると、野依博士は言う。

ハーバード大学の盾の紋章に刻まれるラテン語の意味は「他の人々も同じようにそれを知らない」ということだそうだが、無知であることを恐れない学習的態度に必要な安心がこのメッセージから窺える。

野依博士は、科学が内包する技術が科学を壊し、文明が内包する科学が文明を壊し、文化が内包する文明が文化を壊している現状を鋭く告発している。つまり、「リデザイン」されないある種の暴走を人間回帰に反するものとしている。

私達が、なぜインテリジェンスデザインルーム(IDR)という組織を創ったかといえば、「自分自身を理解」したかったからである。

人間とは?という問いから発して、組織とは?サービスとは?商品とは?ということを徹底して追究する。しかし科学でさえ経済の下僕と位置付けられる世の中で、マーケティングの入口でしかないような事自体をビジネスにしてしまえるのだろうか?

不思議なことに思われるかもしれないが、これについてのメンバーの不安は無く、強い好奇心だけが先鋭化し、ついに「無知であることを楽しみ未知への眼差しを持ち続ける」純粋好奇心がビジネスユニットとなった。

IDRの好奇心が、これからユーザの組織・サービス・商品などを未知への眼差しで透徹し、集合知性による再編集を行い、カタチを与えるためのデザインを施す。所謂コンサルティング業との違いは、是非ご体験いただき実感してもらいたい。何と言っても、料金はあなたが決めるのであるから。

posted by idr at 00:23

Profile

和田晃一
株式会社エスキューブド
執行役員
1970生まれ
1994NTT入社。附帯事業部門を中心に勤務
2004教育研修会社grownaviを設立。企業研修の企画設計、講師などを務める
2006エスキューブドに参加。コミットしている担当業務は「読書」